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最近つまずきやすくなった…。こんな状態を改善・予防する体幹トレーニング

加齢とともに「体幹」が衰えてくることでよく現れる症状が、つまずきやすくなること。女性ホルモンが減る更年期以降は骨密度が減りやすく、つまずくと骨折しやすくなるから要注意。そこで、つまずきやすさを防ぐために効果的な体幹トレーニングを、機能解剖学スペシャリストでパーソナルトレーナーの澤木一貴さんに教えていただきました。

太ももを引き上げるときに働く「腸腰筋」の衰えが、つまずきやすくなる大きな原因

 

まずは、加齢に伴って、つまずきやすくなってしまう理由を澤木さんに伺いました。

 

「大きな原因は、加齢に伴う筋力の低下ですが、普段の体の使い方にも原因があります。特に、要注意なのは“すり足”で歩く癖。いつもすり足で歩いていると、太ももが上がらないので、脚の付け根の奥にある腸腰筋が使われなくなってしまいます。腸腰筋は、真っすぐ立つときの姿勢を保ったり、太ももを引き上げるときなどに働く体幹の筋肉。この筋肉が衰えると、ちょっとした段差でも太ももがうまく引き上げられず、つまずきやすくなるのです。姿勢が支えにくくもなるので、何も段差がないところでつまずいてしまう場合もあります」

 

では、改善するには、どんなトレーニングをするとよいのでしょうか?

 

「腸腰筋を鍛える体幹トレーニングを取り入れるのが効果的です。また、股関節の可動域が狭いと、段差をうまくまたげなくなって、これもつまずきやすくなる原因になるので、ストレッチで股関節の可動域を広げるのもポイント。これらを続けていくうちに、脚が上げやすくなって、つまずきにくくなっていくはず。骨折予防にもつながるので、予防的に行っておくのもおすすめです」

 

以下が、澤木さんおすすめのストレッチと体幹トレーニング。簡単な動きばかりなので、運動が苦手な人でもできるはず。できるものひとつずつからでもいいので、毎日続けてみて。

 

股関節の可動域を広げる
<寝て片膝抱え>

運動不足の人でもやりやすい、寝て行うストレッチ。自分の手を使って、太ももを引き上げ、腸腰筋を目覚めさせます。股関節の可動域も広がり、段差をまたぎやすくなります。

 

<寝て片膝抱え>_01

① あお向けになり、真っすぐに寝て、つま先は天井に向けます。手はひじを曲げて上に伸ばします。

 

 

<寝て片膝抱え>_02

② 息を吐きながら、片膝を曲げて両手で抱え、そのまま2秒キープ。抱えていないほうの膝はなるべく伸ばします。鼻から息を吸いながら、ゆっくりと元に戻します。反対側も同様に。左右各5回。

 

記事が続きます

 

腸腰筋を目覚めさせつつ、腹横筋も強化
<寝てマーチ>

寝た状態で、太ももを引き上げる動きで腸腰筋を鍛えることができます。お腹をぺたんこにして行うことで、腹横筋を鍛える効果も。

 

<寝てマーチ>_01

① あお向けに寝て、膝を三角に立てます。手のひらを床につけて腕は体の横に伸ばし、お腹はぺたんこにします。自然な呼吸をして行えばOK。

 

 

<寝てマーチ>_02

② お尻を引き上げて、体を斜め一直線にします。

 

 

<寝てマーチ>_03

③ 息を吐きながら、膝を曲げたまま、右脚を上げます。次に右脚を下ろします。これを10回。あごが上がらないように注意して行いましょう。左脚も同様に。

立った状態で、さらに腸腰筋を強化
<もも上げ>

 

寝た状態でのエクササイズができるようになったら、立った状態でもも上げをしてみましょう。腸腰筋をより鍛えることができ、段差がスムーズにまたげるようになります。体がぐらつく人は、壁に手を置いて行いましょう。

<もも上げ>_01

① 足を腰幅に開いて、背すじを伸ばして立ち、左右の手のひらを下に向けておへその前で重ねます。

 

 

<もも上げ>_02
② 片脚を引き上げ、両手についたら2秒キープして下ろします。この動きを10回行います。終わったら、反対側も同様に。

 

 

 

 

【教えていただいた方】

澤木一貴
澤木一貴さん
公式サイトを見る

SAWAKI GYM代表取締役。1991年よりトレーナー活動をスタート。静岡県の整形外科病院で、リハビリ後の患者からトップアスリートまで医学的根拠に基づき指導。その後、専門学校講師を12年、トレーナー団体理事を14年務め、のべ1万人以上を指導。現在はトレーナー活動のほか、講演会やメディアで健康情報を発信。著書は『4週間で姿勢がよくなる! スタスタ歩ける!長寿の体幹トレーニング』(大和書房)など多数。

 

 

撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/藤本 希 モデル/山下三輝(SAWAKI GYM) 取材・文/和田美穂

 


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